ぽっぽ屋備忘録

にわかな鉄道好きによる日々の撮影の備忘録

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Report No.48 遠回りするレール

ロングレール輸送には主にチキ5500形貨車が使用される。チキ5500はレール緊締車、中間車、レール取り卸し用のスロープを備えるエプロン車と呼ばれる2種類があり、5~12両程度の編成単位で運用される。JR西日本に所属するものは、エプロン装置付きの5500番台…

Report No.47 驀進

動力近代化計画、通称無煙化により蒸気機関車は全国の国鉄路線定期列車から姿を消した。無煙化末期には伯備線や函館本線などに少なくなった蒸気を一目見ようと多くのファンが訪れるなどSLブームと呼ばれるものが発生した。更に、これまで鉄路を支えてきた…

Report No.46 山あり谷あり

山陰本線というと、かつては鈍足な機関車に牽かれた貨客車と気動車が闊歩していた路線であったが、電化・高速化事業によって一部区間で線路の付け替え、電化が行われ、今や京都口では電車が5~10分間隔で往来する路線となった。高速化事業で線路付け替えとな…

Report No.45 冬支度

本州の日本海側というと、冬には豪雪となる地方が多いことで有名である。豪雪地帯対策特別措置法によって、全域が豪雪地帯に設定されている道・県を見ると、北海道、青森、岩手、秋田、山形、新潟、富山、石川、福井、鳥取となっており、岩手県を除きすべて…

Report No.44 新幹線夜を往く

「新幹線」という言葉を聞いたときに、いまだ多くの人がイメージするのは、初代新幹線車両0系であろう。団子鼻や文字通り弾丸列車の愛称で長きに渡り親しまれ、戦後日本を象徴する顔であったと言っても過言ではないだろう。 GHQによる陸・海軍の解体、航空・…

Report No.43 雪中行軍

2014年を最後に事実上廃止された寝台特急「あけぼの」は、奥羽本線経由で上野~青森を結んでいたわけだが、新潟や秋田、山形といった豪雪地 帯、日本海側を通過するため冬季はしばしば雪や強風で大遅延や運休することがあり、「雪に負ける」ことから不名誉に…

Report No.42 地下鉄に乗って

103系というと、一時は3500両にも迫る両数を抱える大所帯でありまさしく国鉄通勤型の顔であった。そして、両数もさることながら、形態もまた多数あった。そのうちの一つがいわゆる”地下鉄対応車”である。地下鉄対応車は、1000番台、1200番台、1500番台が該当…

Report No.41 銀河鉄道の夜

石北本線は旭川~網走を結ぶ”本線”である。本線と言えど、一日数往復特急がある程度でそれを除けば、非電化単線のいわゆるローカル線である。単線であるため、もちろん列車交換のために途中駅には交換設備が備わっているところがある。 そのうちの一つに下白…