ぽっぽ屋備忘録

にわかな鉄道好きによる日々の撮影の備忘録

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Report No.33 小さな巨人

北海道への玄関口である海峡線では、新幹線開業までED79が客車列車の牽引を担当していた。ED79はED75改造し、海峡線専用仕様にした形式である。改造車種にED75が選ばれた理由は、当時運用の再編によって余剰が生じており、比較的車齢の浅い車両がまとまって…

Report No.32 夜花

かつては海峡線といえば、快速「海峡」をはじめとして、「はつかり」、「日本海、「北斗星」、「トワイライトエクスプレス」、「カシオペア」、「白鳥」、「はつかり」などなど数多くの優等列車が日夜闊歩していた。しかし、利用客減少や老朽化、北海道新幹…

Report No.31 さよならの宴

2011年の287系の導入に合わせて山陰・福知山線系統の特急列車は大きく再編された。 それまでは行き先および経由線区の違いから北近畿、文殊、まいづる、きのさき、はしだて、たんばの7つの電車特急が存在した。2011年3月ダイヤ改正では、この7つがこうのとり…

Report No.30 雪国の名残

先日、とある新聞記事で運用消滅のためJR北海道所属のDD51が廃車確定と報道された。国鉄無煙化推進の立役者ともなったDD51はいよいよ終焉を迎えようとしている。 さて、そんなDD51だが、製造時期や配置場所によって形態が異なる。一時は北は旭川から南は熊本…

Report No.29 蒼い翼

当時の国鉄としては斬新なクリーム地に青の帯をまとい、世界初の本格的寝台電車として寝台特急『月光』で華々しくデビューし、昼夜を問わず日本中を縦横無尽に駆け巡った月光型、583系も残るは仙台所属のN1+N2編成6両のみとなった。 583系開発当時、国鉄では…

Report No.28 蝦夷富士は晴れているか

蝦夷富士とは羊蹄山の別名である。標高1898mと富士山には到底及ばない高さだが、富士山に似たその円錐状の形が由来である。またアイヌ語ではマッカリヌプリやマチネシリと呼ばれる。時折函館本線”山線”で運転される臨時特急ヌプリ号の名もここからきている。…

Report No.27 夕焼けの国鉄色

福知山電車区に所属していた381系は、末期、閑散期4両、繁盛期6両という設定で運転されていた。基本編成は6両だが、中間のモハユニット2両を抜いて4両で運転するという形である。287系や、かつて在籍した183系では4両および3両編成が存在し、まいづる・はし…

Report No.26 日本海縦貫線号

1964年の東海道新幹線開業を皮切りに、主要幹線網の新幹線化が始まった。今や、新幹線のみで東京から函館、新潟、金沢、鹿児島中央へ行ける時代となった。しかしその裏では、速達性と利便性を引き換えに歴史の中へ消えていったものたちもあった。 2015年3月1…