ぽっぽ屋備忘録

にわかな鉄道好きによる日々の撮影の備忘録

JR北海道

Report No.107 山線

函館本線は函館と旭川を結ぶ北海道の大動脈だが、そのうち長万部~小樽は所謂「山線」と呼ばれる急勾配、急曲線の連続する単線ローカル線である。そう、今は。かつてはこの山線こそが文字通り”メインライン”だった。だが、千歳線や室蘭本線の線形改良・複線…

Report No.79 ニセコの思い出

函館本線 長万部~小樽間、通称山線。かつてここはC62が牽引する「ニセコ」が走ることで有名だった。C62が引退して以降はC11がその後を引き継いで2014年まで「SLニセコ号」として運行していた。しかし牽引に用いられていたC11に新型ATSの設置が難しかったこ…

Report No.41 銀河鉄道の夜

石北本線は旭川~網走を結ぶ”本線”である。本線と言えど、一日数往復特急がある程度でそれを除けば、非電化単線のいわゆるローカル線である。単線であるため、もちろん列車交換のために途中駅には交換設備が備わっているところがある。 そのうちの一つに下白…

Report No.39 黒鋼の記憶

1960年代まで、日本のほとんどの国鉄路線は非電化であり、蒸気機関車が牽引する貨客列車が闊歩していた。1960年から始まった15年に及ぶ”動力近代化計画”、通称”無煙化”によって蒸気機関車による列車運行は1975年に終焉を迎えた。無煙化計画末期の1971年9月15…

Report No.33 小さな巨人

北海道への玄関口である海峡線では、新幹線開業までED79が客車列車の牽引を担当していた。ED79はED75改造し、海峡線専用仕様にした形式である。改造車種にED75が選ばれた理由は、当時運用の再編によって余剰が生じており、比較的車齢の浅い車両がまとまって…

Report No.32 夜花

かつては海峡線といえば、快速「海峡」をはじめとして、「はつかり」、「日本海、「北斗星」、「トワイライトエクスプレス」、「カシオペア」、「白鳥」、「はつかり」などなど数多くの優等列車が日夜闊歩していた。しかし、利用客減少や老朽化、北海道新幹…

Report No.28 蝦夷富士は晴れているか

蝦夷富士とは羊蹄山の別名である。標高1898mと富士山には到底及ばない高さだが、富士山に似たその円錐状の形が由来である。またアイヌ語ではマッカリヌプリやマチネシリと呼ばれる。時折函館本線”山線”で運転される臨時特急ヌプリ号の名もここからきている。…

Report No.23 消えた流星

2016年3月26日ダイヤ改正は、北海道を新時代へといざなうものであった。1961年に建設開始し少なくない犠牲の上で開通を迎えた青函トンネルが本来の姿である悲願の「新幹線トンネル」としての営業運転を始めた。 しかし、それは鉄道史の転換点でもあった。利…

Report No.12 落部俯瞰

夏が終わり、いよいよ秋に入ろうかという2014年の9月のころ、夏季休暇を利用して友人と共に北海道へ渡った。このときの遠征では北海道新幹線の開業を控え、廃止が予想された北斗星、カシオペア、トワイライトエクスプレスを狙った。 友人が朝撮るならぜひと…

Report No.3 2015年春ダイヤ改正

毎年ダイヤ改正のたびに長らく運行してきた列車や国鉄型が引退していくのが最近の常であるが、2015年もまた例にもれずであった。 寝台特急といえば少し前までは、日本海、なは、あかつき、彗星、富士、はやぶさ・・・などなど名だたる列車が多く走っていた。…

Report No.2 北のDD51を追って

2016年、北海道新幹線開業に合わせ、保守時間帯確保などの理由からついに寝台特急カシオペアおよび急行はまなすが消えることになり、最後に青いDD51を撮りたいと思い突発で遠征することにした。 と、発案したはいいものの、はまなすはダイヤ改正までいつでも…