ぽっぽ屋備忘録

にわかな鉄道好きによる日々の撮影の備忘録

JR九州

Report No.165 戻り燕

ある研究によれば、渡り鳥であるツバメのつがいのうち、オス・メスどちらかが翌年また同じ巣に戻ってくる割合はおおよそ2割弱であるという。こう聞くと思いのほか少ない割合だと思う人も多いかもしれない。 さてさて、「つばめ」と言えば、九州新幹線の博多…

Report No.96 和製ICE

JR九州の看板特急車両の一つといえば、「かもめ」と「ソニック」で使用される885系だろう。それまでの783系や787系とは対照的に白を基調とした流線形を意識し絞られた非貫通構造の先頭車デザインは、同時期の日本の車両の中でも群を抜いて洗練されているとい…

Report No.91 つばめ

1992年夏ダイヤ改正でかつての東海道・山陽本線名門優等列車「つばめ」がJR九州の特急として復活した。この「つばめ」は鹿児島本線の特急「有明」のうち西鹿児島(現在の鹿児島中央)発着のものを改称したものだった。かつての名門特急ということもあって、J…

Report No.89 白電

直流と交流両方の電源区間をもつ常磐線や山陽本線・鹿児島本線での運用を目的として唯一の交直流両用近郊型電車として開発されたのが415系列である。登場時1960年から1961年製造分までの間こそあずき色の地にクリーム帯を巻いた交流電車標準塗装、いわゆる赤…

Report No.56 南国淑女

国鉄特急を代表する顔として親しまれた485系だったが、今年に入って仙台支社のA1/A2編成が引退したことで原型顔が消滅し、残るはジョイフルトレインとして活躍する改造車たちのみとなった。 485系は一時北は北海道から南は九州まで全国各地の電化路線と一部…