ぽっぽ屋備忘録

にわかな鉄道好きによる日々の撮影の備忘録

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Report No.25 75レ

2015年に大宮工場からDD51-1801がDD51として最後となる全検出場をし、DF200の導入が噂され、ついに貨物からDD51の完全引退が現実味を帯びてきた。 現在、愛知機関区に所属していおり稼働状態にあるDD51は、最も車齢の浅いラストナンバー機DD51-1805で製造か…

Report No.24 シティーライナー

最後の特別なトワイライトエクスプレスが下関を出発する日、広島でもちょっとしたイベントがあった。広島支社では3月26日ダイヤ改正から土休日岩国~広島間で快速「シティーライナー」が運転開始されることになった。これを告知する目的で、ダイヤ改正前週の…

Report No.23 消えた流星

2016年3月26日ダイヤ改正は、北海道を新時代へといざなうものであった。1961年に建設開始し少なくない犠牲の上で開通を迎えた青函トンネルが本来の姿である悲願の「新幹線トンネル」としての営業運転を始めた。 しかし、それは鉄道史の転換点でもあった。利…

Report No.22 蘇る黒煙

釜石線は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のモデルにもなった、岩手県花巻から釜石までを結ぶ路線で、三陸地方の山と谷を縫って走るため急勾配やトンネルなどが連続する険しい路線である。 時は流れ、2011年3月11日、東日本地域を空前の大災害、東日本大震災が襲…

Report No.21 5073レ

5073レは東京貨物ターミナルから幡生まで、日本の大動脈である東海道、山陽本線を走行する高速貨物列車である。この列車は吹田機関区に所属するEF66の運用なのだが、EF66の運用範囲が東は高崎線から西は下関までという非常に広範囲に渡るため、差し替えやEF2…

Report No.20 米原工臨

米原工臨とは、米原駅で折り返しを行う東海道線の工臨の通称である。輸送量の多い東海道本線とあってレールの磨耗が早いため、頻繁にロングレールの輸送が行われる。ロングレールは京都総合運転所に併設された向日町レールセンターで製造され、ロングレール…

Report No.19 銀の風

EF81には通称「銀罐(ぎんがま)」と呼ばれる罐が存在する。EF81は製造時期や配置地区によって形態が異なるものが多いが、銀罐はその中でも特殊な部類であろう。 銀罐と呼ばれる所以は、その外見、つまり他の同型機と違ってステンレス製外板であることに由来…

Report No.18 山陰トワイライトエクスプレス <補>

山陰本線へ特別なトワイライトエクスプレスを撮影に行ったことは以前も投稿したが、すこし番外編ではなく捕捉としてのことを書きたいと思う。 寝台列車といえば、牽引機関車に流れ星の運用札が刺される。団体臨時といえど、特別なトワイライトエクスプレスで…

Report No.17 国鉄特急色の終焉

山陰本線京都口は電化されて以来、キハ181のほかに元485系の183系や381系といったいわゆる国鉄特急色(183系の場合準国鉄特急色?)をまとった車両たちが特急として活躍してきた線区であった。去る2015年に、289系の導入に伴って福知山支社から381系が引退す…

Report No.16 金沢工臨

幹線路線となると、乗り心地の向上や騒音の軽減などの目的でロングレールが採用されている。しかし、レール交換のたび、毎度毎度現場でロングレールを一から作っていては時間も人件費もかかるため、あらかじめ工場などで1本150〜200m程度の長さまで溶接した…

Report No.15 DD54陸送

かつての交通博物館が大宮に移り鉄道博物館となったことは記憶に新しいが、2012年に老朽化および手狭になった弁天町の交通科学博物館が梅小路に移設されることが決まった。 これに伴い、弁天町に展示されていた車両が随時梅小路へ陸送されることになり、その…

Report No.14 山陰トワイライトエクスプレス <番外編>

山陰ルートの特別なトワイライトエクスプレスは下りは瀬戸で、上りは美袋でDD51とEF65-1000の付け替えを行う。ここで、DD51は後藤所属であるので、瀬戸までの送り込みと美袋からの返却回送が必要になる。美袋で客車を切り離したあと、DD51のペアはいったん豪…

Report No.13 伊賀上野工臨

伊賀上野工臨はその名の通り、関西本線の伊賀上野駅までの工臨列車である。 夜、向日町を出発し伊賀上野駅まで行き、レールを取卸して翌朝の朝向日町へ帰ってくる。なお、奈良線を経由して関西本線へ行き折り返してくるため、運用上機関車単機牽引では機回し…

Report No.12 落部俯瞰

夏が終わり、いよいよ秋に入ろうかという2014年の9月のころ、夏季休暇を利用して友人と共に北海道へ渡った。このときの遠征では北海道新幹線の開業を控え、廃止が予想された北斗星、カシオペア、トワイライトエクスプレスを狙った。 友人が朝撮るならぜひと…

Report No.11 紀勢本線トワイライトエクスプレス<続>

以前も紀勢トワイライトについては触れたが、今回は前回分で触れることができなかった9月、10月分ついていくつかえりすぐって書き記したい。 和歌山DCキャンペーンのトワイライトエクスプレス初回運転の日、快晴と聞きつけ当時免許を取ったばかりの友人が車…

Report No.10 網干訓練

鉄道会社の場合、「訓練」と一言に行っても、さまざまである。例あげるならば避難訓練や復旧訓練から乗務員訓練、路線習熟訓練などがある。 2月の中旬、複数回にわたってDD51と12系を使用した乗務員訓練が運転された。宮原から網干までを日中に1往復する内容…

Report No.9 DD51原色重連タンカー

すこし前まではDD51が牽引するタンカー列車、つまりタンク車を用いる貨物列車といえば、成田線、函館本線、室蘭本線などがあったが、今や関西本線のみとなった。関西本線は愛知機関区のDD51が担当しているのだが、走行線区の土地柄、スノープローが外され、…

Report No.8 山陰トワイライトエクスプレス < II >

夏に一度行った山陰トワイライトであったが、このときどうしてもやり残したことがあり、8月の時とは別のメンバーと共に9月再び山陰の地へ赴いた。 このときは往路は狙わず、復路のみに絞ることになった。これは前回、台風で復路が散々だったこともあるが、や…

Report No.7 山陰トワイライトエクスプレス < I >

トワイライトエクスプレスといえば、JR西日本が誇る豪華寝台特急である。長きにわたり、大阪~札幌を結んできたが、2015年春ダイヤ改正で設定取り消しとなった。その後団体臨時の「特別なトワイライトエクスプレス」として2016年春までの期間限定で山陽ルー…