ぽっぽ屋備忘録

にわかな鉄道好きによる日々の撮影の備忘録

Report No.24 シティーライナー

最後の特別なトワイライトエクスプレスが下関を出発する日、広島でもちょっとしたイベントがあった。広島支社では3月26日ダイヤ改正から土休日岩国~広島間で快速「シティーライナー」が運転開始されることになった。これを告知する目的で、ダイヤ改正前週の19~21日の3連休に”おためし”期間として115系を用いたシティーライナーが運転されることになった。

115系ダイヤ改正で運用が激減することが告知されていたものの、あまり近郊型電車に興味のなかった自分にとってこれだけならば食指が動く話ではなかった。しかし、19日、運転が開始されると予想もしていなかったことが起こった。なんとヘッドマークが掲出されたのである。

ヘッドマークとってもただのヘッドマークではなく、1980年代に広島地区のサービス改善の一環としてPR目的で掲出されていた「ひろしまシティ電車」のヘッドマークを模したものが使われていたのである。さらに、運行に使用されていた2編成はどちらも旧広島地区塗装、いわゆる”ミルクカフェオレ”だったのだ。その洗練されたヘッドマークデザインに旧広島地区塗装の車両スタイリッシュさが相乗効果的に交わり今まで近郊型車両を撮ってこなかった自分でさえ行きたいと食指が動いてしまった。

ちょうど友人から「もし行きたいなら車余裕あるから来るかい?」と提案を受けたこともあり、トワイライトに行こうか迷っていた自分をねじ伏せて一路広島へと向かった。

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NikonF4s/AF Nikkor 300mm F4 ED/Velvia100(+1)

一発目は西条への送り込みを狙うことになり、友人が構えていると聞いて西条駅近くのカーブへ向かった。ついてみるとすでに人だかりができており、なんとか隙間に入らせてもらって通過を待った。しばらくして、国鉄書体の快速幕を出してヘッドマークも誇らしげに古豪がやってきた。いやはやヘッドマークがつくだけでなんとも表情が引き締まって見える。

この後は近くのラーメン店で朝食に舌鼓をうち、西広島近くの撮影地へ向かった。

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撮影地付近でシティーライナー同士で離合するのは知っていたのだが、あいにく広島地区は線間にタイガーロープが張られているので、離合を撮ることはあきらめ、インカーブ側で構えることにした。新鋭227系が幾度も通過したあと、晴れ渡る空の下、シティライナーの鮮やかなヘッドマークとともに115系は颯爽とやってきた。