ぽっぽ屋備忘録

にわかな鉄道好きによる日々の撮影の備忘録

JR東日本

Report No.66 おしろい

秋田県は、県下地域の約90%が特別豪雪地帯に指定されるほどの豪雪地帯である。これは日本海の対馬暖流からもたらされる湿った空気によってもたらされる雪であり、水分を多く含んだいわゆるベタ雪である。 北海道の鉄道車両がよく前面に雪を目いっぱいつけて…

Report No.50 Give me chocolate!

Give me chocolate! 言わずと知れた戦後日本を象徴するフレーズである。当時の飢えた子どもたちにとってそれまで日本でほとんど流通していなかったチョコレートの甘くほろ苦い甘美な味は新鮮で格別であったに違いない。 同じ頃、国鉄の機関車や客車は「ぶど…

Report No.49 蒼き翼を纏いしもの

583系といえばかつては全国を昼夜問わず駆け巡っていたわけだが、向日町に所属していた車両たちが引退し、現在は秋田車両センター所属のN1+N2編成6両のみとなった。紅葉真っただ中の一昨年秋、11月27~28日にかけて秋田から京都への観光団体列車として秋田の…

Report No.43 雪中行軍

2014年を最後に事実上廃止された寝台特急「あけぼの」は、奥羽本線経由で上野~青森を結んでいたわけだが、新潟や秋田、山形といった豪雪地 帯、日本海側を通過するため冬季はしばしば雪や強風で大遅延や運休することがあり、「雪に負ける」ことから不名誉に…

Report No.40 青の旅

”あぁ、だから今夜だけは君を抱いていたい あぁ、明日の今頃は、僕は汽車の中・・・” これは、1973年発表の財津和夫(チューリップ)の歌の一節である。当時日本は高度経済成長の末期、地方に恋人を残して夜行列車で上京する若者の気持ちを歌った曲として多…

Report No.35 蒼い夢、永遠に

前回天理臨の話をしたので今回も引き続き天理臨について触れていきたい。 青森~天理で運転されていた24系使用の天理臨が、京都駅でEF81とDD51を付け替えるのは前回お話しした通りである。北陸方面への列車は通常0番線から発車するが、天理臨は往復ともに7番…

Report No.34 青と赤

天理教をご存知だろうか。天理教とは江戸時代に生まれた新興宗教であり、宗教人口はおよそ100万人、奈良県天理市にその総本山を構える。この天理教、年に数回の祭事があり、この祭事に合わせて全国の天理教徒の方々が多く天理市へはせ参じるのであるが、これ…

Report No.29 蒼い翼

当時の国鉄としては斬新なクリーム地に青の帯をまとい、世界初の本格的寝台電車として寝台特急『月光』で華々しくデビューし、昼夜を問わず日本中を縦横無尽に駆け巡った月光型、583系も残るは仙台所属のN1+N2編成6両のみとなった。 583系開発当時、国鉄では…

Report No.22 蘇る黒煙

釜石線は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のモデルにもなった、岩手県花巻から釜石までを結ぶ路線で、三陸地方の山と谷を縫って走るため急勾配やトンネルなどが連続する険しい路線である。 時は流れ、2011年3月11日、東日本地域を空前の大災害、東日本大震災が襲…