ぽっぽ屋備忘録

にわかな鉄道好きによる日々の撮影の備忘録

Report No.120 落城近し

 昨年3月のJR貨物ダイヤ改正では、ついに愛知機関区のDD51の運用の一部がDF200の運用に変更され正式にDD51の淘汰が始まるものと思われた。しかしいざダイヤ改正を迎えてみると、DF200に置き換えられたはずの運用はダイヤ改正前と変わらずDD51が運用にあたり、以後代走としてDD51が使用され続けていた。しかし、代走が約1年になろうかという直前の2月1日、ついにDF200の正式運用が開始された。2月1日からは5263レ、5282レでまず運転が開始され、2月7日からはこれに加えて8075レ、6286レもDF200による運転が開始された。これにより、塩浜へ重連で入線するDD51の運用は8079レ、8072レのみとなった。ただし、単機運用としては季節臨時の6287レが残っている(2018年3月2日現在)。最近では愛知機関区に続々とDF200が転属してきており、現在ではその数は3両となっており、更に2018年3月2日現在川崎重工でDF200-122が愛知機関区転属のため改造中となっている。このためDD51の運用がすべてDF200に置き換わるのも時間の問題とも思われる。

 DD51からDF200への置き換え過渡期の今、過渡期らしい一枚を撮ろうと思い立って久々に四日市へ出向くことにした。冬季を中心に運転される季節臨時6287レは朝一番に塩浜にやってくる列車で、牽引機のDD51は6287レ到着後、構内で入れ替えを行った後、一旦留置され単機で6280レとして四日市へ向かう。この留置中、後続でやってくる5263レが6287レの牽引機が留置されている横の線に入線してくる。ここをうまく切り取れば過渡期らしい一コマが撮れるだろうと考えた。

 撮影に向かった2月4日は晴れに恵まれ、まずはいつもの近鉄塩浜駅こ線橋からの6287レ超望遠カットをいただいた後、そのままの構図で入れ替えが行われるのを見つつDF200牽引となった5263レがやってくるのを待った。

f:id:limited_exp:20180218011525j:plain

 出発信号機の前でDD51が発車を待つ中、DF200が轟音と共にその巨体を揺らしながらゆっくりと石油タンク車を率いて入線してきた。DF200からめらめらと立ち上る排煙の陽炎が横に止まるDD51の像をゆがめた。近い将来、愛知機関区からDD51が消えるのは必然、”過渡期の今”を夢中で記録した。