ぽっぽ屋備忘録

にわかな鉄道好きによる日々の撮影の備忘録

Report No.92 F

数年前まで、といってももう6年も前になるのだが、JR貨物・岡山機関区にEF65の配置があった。今は1000番台のみになってしまったが当時はまだ0番台、いわゆる一般型が在籍していた。当時は茶罐の愛称で親しまれた57号機や原色機87、100、103、116号機、貨物3色更新機など魅力的な機関車が多かった。切り抜きナンバー菱型パンタグラフの1038号機やJR西日本からの移籍組、カラシ貫通扉に菱型パンタグラフの1032号機など1000番台にも魅力的な罐は多かったのだが、1000番台と違って貫通扉がなく鼻筋のある0番台の顔は愛嬌があって個人的には1000番台よりこちらのほうが好きだった。

 このころは、新鶴見区のEF65と運用が分けられており岡山機関区所属機は西は幡生から東は稲沢まで運用されていた。日鐵チキや車輪輸送などを行う8865/8866レや朝の東海道山陽本線を上る72レなど魅力的な運用が多くあり、何かのついでにしばしば撮影していた。

 年の瀬も迫ってきた2010年11月6日、この日はキハ181系はまかぜ”の最終日とあって始発電車で山陽本線、須磨~塩屋に出向いていた。寒い冬の朝、すでに撮影地には多くの人が出向いており、なんとか友人と場所を確保してはまかぜを待った。そんな中まずEF65-1119牽引の72レが登ってきたのだが、このときは完全に失念しておりまともに撮れなかった。

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 するとしばらくしてまたもやEF65牽引の貨物がやってきた。やってきたのは0番台、EF65-114牽引の9072レだった。EF65-114は3色更新機で、前年に吹田で菱型パンタグラフを破損し、下枠公差パンタグラフに交換された機関車であった。少ない3色更新機とあって個人的にはかなり好きな機関車だった。牽いてきたのが配給目的で運転されていたフレームライナー状態の9072レでなければもっとよかったのだが・・・。