ぽっぽ屋備忘録

にわかな鉄道好きによる日々の撮影の備忘録

Report No.74 Morning Glitter

 愛知機関区には現在DD51-1146、DD51-1147、DD51-1156、3機の旋回窓付DD51が所属している。このうち、DD51-1147は、2012年10月に鷲別機関区から門司機関区へ転属したものの翌年7月に山口線山陰本線の豪雨災害線路流出に伴い岡見貨物が廃止され余剰となり、2014年に愛知機関区へ再転属となり永らく運用されず愛知機関区の留置線に休車として置かれていた。しかし去年、2016年になって、同機関区所属機の検査期限の関係などから1146号機、1156号機に続き再整備が行われ8月に運用復帰を果たした。もっとも、再整備されたとは言っても全般検査だったわけではなくDF200が本格投入されるまでの中継ぎとして重要部検査などだけだった模様で塗装などは剥離が激しい部分のみとなっているためお世辞にもきれいな状態とは言えないのだが・・・。しかし、ちゃっかりとスノープローは外され愛知機関区特有のATS保護板に交換されており、旋回窓スノープローなしATS保護板つきA更新というさしずめ”雪国ハーフ”といったいで立ちになっている。

 さて、2017年新年あけて初めての撮影として1月5日にふらっと四日市へ行ってみることにした。あくまでDD51が撮れればそれでいいだろう程度の軽い気持ちでまずは夜、富田駅へ6287レの牽引機の確認にむかった。すると牽引機は旋回窓機としてはまだ未撮影のDD51-1147。6287レは早朝まで富田駅に停車し、その後四日市を経て塩浜まで運転される。塩浜到着は7時半前とあって時期柄、早朝の走行のため光線が当たるかは正直微妙だったのだが、せっかくなので近鉄塩浜駅の跨線橋から超望遠で狙ってみることにした。すると、どうだろう、到着時刻直前あたりから自分が切り位置に定めた場所が少しずつ建物の影から抜け始めていた。「案外罐だけでも光があたるのでは?」

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 朝の通勤時間、横をひっきりなしに近鉄が行きかう中、DD51前照灯をめいっぱい光らせてやってきた。光線は切り位置にちょうどスポットライトのように当たっていた!DD51-1147の顔全体が光に包まれた刹那、夢中でシャッターを切った。新年早々、6287レ塩浜到着でいいものが撮れた。