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ぽっぽ屋備忘録

にわかな鉄道好きによる日々の撮影の備忘録

Report No.76 転勤

JR西日本

 北陸新幹線長野〜金沢延伸開業はそれまで長野新幹線と呼ばれてきた北陸新幹線が本当の名前を取り戻した瞬間でもあった。同時に、それまで北陸方面と首都圏を結ぶ連絡網を担っていた特急列車、路線にとっては栄光の歴史の終わりを意味した。

 北陸新幹線延伸区間並行在来線となった北陸本線金沢〜直江津間はJRとしては廃線となり第三セクター鉄道へ移管となった。さらには、サンダーバード北越はくたかといった各種特急の運転区間短縮および廃止へ至った。

 この中で、それまで北陸、信越地方と首都圏への新幹線の連絡役を担っていた在来線特急「はくたか」の廃止により、北越急行に所属していた681系および683系は運用消滅のため北越急行からJR西日本へ移籍することになった。

北越急行に所属していた681系、683系と言えば、本家JR西日本所属車の少し地味目な塗装に対して白と赤を基調にしたスタイリッシュな塗装で「スノーラビット」の愛称の元、親しまれてきた。移籍にあたって、このスノーラビット塗装は随時塗り替えられることになったのだが、当時のJRの計らいなのか、移籍後数ヶ月間、スノーラビット塗装のまま「しらさぎ」の代走を務めていた時期があった。2015年5月2日、ゴールデンウィークの序盤、お昼頃にのこのこと起きてきて運用情報を検索してみるとどうやら夕方の「しらさぎ59号」にスノーラビット塗装の683系が入っているらしいということがわかり、大急ぎで支度し新幹線に飛び乗り北陸本線は坂田〜田村のストレートへ。この時期になるともうだいぶ太陽も北寄りに落ちるため前面にもいくらか日があたる。水の張られた田んぼのあぜ道に他のギャラリーの皆様の共に陣を張りスノーラビットを待った。

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 すかっ晴れの夕刻、踏切の音と共に赤い顔の転勤電車が軽快に北陸方面へかけていった。

 かつて160km/hで駆け抜けていた優等生たちも今や一介の特急車両になってしまった。時の流れとはいえ残念でならないと同時に「はくたか」の名前が北陸新幹線へ引き継がれたことは嬉しく思う。