ぽっぽ屋備忘録

にわかな鉄道好きによる日々の撮影の備忘録

Report No.34 青と赤

 天理教をご存知だろうか。天理教とは江戸時代に生まれた新興宗教であり、宗教人口はおよそ100万人、奈良県天理市にその総本山を構える。この天理教、年に数回の祭事があり、この祭事に合わせて全国の天理教徒の方々が多く天理市へはせ参じるのであるが、これに合わせて、JRや近鉄では臨時列車が運行される。特に東北地方などからの参加者の移動のために設定されるいわゆる”天理臨”は少し前まで24系客車を使用していた。青森から京都までEF81で牽引し、京都でDD51に機関車を付け替え奈良線経由で天理まで走行する経路設定であったのでひとたび走れば沿線はファンで大賑わいであったのだ。

この天理臨が2014年10月の秋の祭事に合わせて運転されることになったのだが、数年前に京都以南の時刻が大きく変更され往路便は秋口あたりでないと撮れないようになってしまったため、復路便を京都駅でバルブすることにした。

復路便は奈良線から京都駅7番線へ入線しそこで機関車をDD51からEF81に付け替えて北上していくのだが、当時すでに24系天理臨の廃止噂され始めていたため、ホームはファンで超満員。DD51牽引はあいにく満足のいくカットが撮れなかったため、駅外からEF81に付け替えられたところを撮影することにした。

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京都駅の東側の陸橋の上り口に行いくと、そこそこにギャラリーはいるものの、なんとか撮れそうである。知人などに会いつつ、セッティングをし、ホームにたたずみ発車を待つ青と赤の寝台列車をパシャリ、またパシャリと記録した。このときは10月にも関わらず思いのほか寒く、一眼レフのバッテリーが電圧降下を起こしておりバッテリー警告が点滅する中でのギリギリの撮影であったのを覚えている。いまではもう青森車両センターの24系客車も引退し、敦賀機関区のローズピンク塗装のEF81も引退してしまった。久々に見返すとこの2年でずいぶんといろいろ変わってしまったのだと実感させられた。